東武「日光・大内宿フリーきっぷ」 日光・鬼怒川から乗り放題で茅葺き屋根の宿場町へ

東武鉄道は、日光・鬼怒川から福島県大内宿への観光に便利な「日光・大内宿フリーきっぷ」を発売します。

街道沿いに茅葺き屋根が立ち並ぶ宿場町大内宿(ちゃんこちゃんこ/写真AC)
街道沿いに茅葺き屋根が立ち並ぶ宿場町大内宿(ちゃんこちゃんこ/写真AC)

日光に訪れた方向けに発売される「日光・大内宿フリーきっぷ」は、日光から大内宿までの鉄道とバスが1枚で乗り降り自由となる乗車券です。大内宿を目的地としたおトクなきっぷとしては、会津鉄道線内で発売されている「大内宿共通割引きっぷ」がありますが、東武線内発着となる商品は初めての登場となります。

福島県南会津地方の山間にある大内宿は、江戸時代に日光と会津若松を結ぶ会津西街道の宿場町として栄え、参勤交代のルートにもなっていました。現在も江戸時代の面影そのままに茅葺き屋根の民家が街道沿いに立ち並び、1981年には国選定の重要伝統的建造物群保存地区に指定されました。唯一無二の宿場の景観を今後の世代にも引き継いでいくため、「売らない・貸さない・壊さない」の3原則を定めた住民憲章をつくり、屋根葺きの伝統技術を住民全員で習得、継承していく取り組みが行われています。

「日光・大内宿フリーきっぷ」の乗り放題区間は、東武鉄道・野岩鉄道・会津鉄道の3社にまたがる東武日光駅〜湯野上温泉駅間の鉄道と、湯野上温泉駅〜大内宿間を結ぶ広田タクシーのレトロバス「猿遊(さるゆう)号」です(詳細は下図を参照)。好きな駅で自由に途中下車ができるので、大内宿の観光とあわせて、沿線に点在する温泉や、自然豊かな情景を楽しむ時間を旅に組み込むこともできます。

【図表で解説】東武鉄道 「日光・大内宿フリーきっぷ」

おねだんは大人4,860円、小児2,410円です。東武日光駅と鬼怒川温泉駅にあるツーリストセンターで2021年4月17日(土)から通年、当日分のみ発売されます(前売りは行われません)。鉄道区間はの有効期間はきっぷは購入日から2日間、バス区間はきっぷ購入日または翌日のいずれか1日のみ有効です。SL・DLや特急列車に乗車する場合は別途、特急券等が必要となります。なお、きっぷの裏面は3か国語(英語・中国語・韓国語)に対応しており、訪日外国人の方も便利に利用できるようになっています。